ごきげんようございます、たかぴょんです
あなたは『干潟の掃除屋』と聞いて、どんな姿を想像するでしょうか?
作業服を着たおじさんを想像してしまいがちですが、今回取り上げるのはアシハラガニです。
干潟にある魚の死骸や生ごみなどの有機物を食べて分解することから、干潟の掃除屋と呼ばれています。
同じ呼び名で親しまれるアラムシロ(巻貝)とは違い、見た目の愛くるしさもありますね。
ある日、干潟の散歩中にアシハラガニを見つけた私は思いました。
干潟の掃除屋って、色々食べてるけどどんな味なんだろう?
というわけで、今回はアシハラガニを食べてみました!
この記事を読めば、あなたもアシハラガニの味がわかりますよ。
是非、最後まで読んでいってください!
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【調理】干潟の掃除屋、アシハラガニを揚げる!
まずは捕獲してきたアシハラガニを見てみましょう。
あまりにも汚れています。
泥の中に巣を作って生活しているため、体の表面も中も泥だらけです。
そのため数日間はきれいな水にいれておき、泥抜きをする必要があります。
が、我慢できなかったので数時間で妥協しました。
数分起きに水が濁るため何度も交換し、ある程度水が濁らなくなったら酒に30分ほど漬けます。
真ん中のひっくり返ってる子は共食いされました。
余談ですがこの子はハカマ(三角の部分)が狭いためオスです。
それからよく見るとクロベンケイガニっぽい子もいますが、カニの同定は苦手なため今回は不問としましょう。
ちなみにアシハラガニを漬けるのに使った酒はかっつんが我が家にボトルキープしている酒でした。
俺の酒……
料理酒が無かったから許せ
『サワガニ』の回でも書いたように、酒に漬けることで殺菌効果があり、カニが暴れなくなるためこのあとの工程が非常に楽になります。
しっかりカニが酔っていることを確認したら揚げていきましょう!
掴んで……
油に……
投下!!
体内の水分がアホほど破裂するため気を付けましょう。
油の音や泡が落ち着き、アシハラガニが浮いてきたら加熱完了です!
アシハラガニには大平肺吸虫などの寄生虫がおり、加熱不十分のまま食べることは大変危険です。
十分に加熱をし、調理に使ったキッチン用品も念入りに消毒・洗浄しましょう。
命にかかわることもあるから気をつけようね!
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【実食】干潟の掃除屋、アシハラガニを食べる!
それでは、完成したアシハラガニの素揚げを見てみましょう。
甲殻類は加熱すると赤く染まる種類が多くて楽しいですね。
これはタンパク質と結合しているアスタキサンチンという赤色色素が、熱の影響でタンパク質と分離して前面に出てくるから起きる現象です。
料理は科学だという言葉がありますが、甲殻類を食べる時はこの言葉が身に沁みます。
それでは早速、食べてみましょう!
あ、あれ……?
噛んだ瞬間に暴力的な旨みの爆弾が口の中に広がり、「おいしい!」と思ったほんの一瞬後に壮絶な苦みが口の中に広がる……。
イマイチすぎる味……。
写真を撮り損ねましたが、試しに殻を空けてみたら中には黒いものがぎっしり詰まっていました。
明らかに泥の見た目だったので、泥抜きの甘さが際立ちました。
しかし苦みが泥から来るものとも信じられず、アシハラガニそのものの味なのか、泥抜きが雑だったせいなのか、アシハラガニが食べていた物が悪かったのか苦みの原因を知りたい……。
いずれにしても悔しさが残る結果となりました。
リベンジしたい……
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『干潟の掃除屋、アシハラガニを食べる』まとめ
というわけで、今回は『干潟の掃除屋、アシハラガニを食べる』記事を書いてきました。
この記事を読んで、アシハラガニに興味を持ったでしょう?
今回の内容をまとめましょう。
アシハラガニは苦かった。
原因がわからないためリベンジしたい。
干潟の掃除屋として活躍し、見る者の心を癒す可愛らしいアシハラガニ。
その実態は、食べた者を後悔させるほどの苦みの持ち主でした。
しかし原因がわからず、正しい泥抜きによって食べられる可能性もあるためいつかリベンジしたいです。
記事を読んでいるあなたは、数日間きれいな水で丁寧に泥抜きをしてから食べるようにしましょう。
今日もごちそうさまでした!
前回食べた『アシダカグモ』の記事もあわせて読んでみてください!
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